先日、台湾の高雄で献血してきたので、そのメモです。
「事前準備をしっかりやっていけば、台湾での献血もなんとかなった」という話です。
明日も行ったとしてももう献血させてもらえんし、献血してるとFFK12の会場を見に行く余裕ないし、なかなか大変でした。並んでからクリアファイル もらうまでで5時間かかりましたから。。。もちろん、会話スキルもそれなりに必要でした。事前練習しておいてよかった。。。 pic.twitter.com/Hil4I80c6Q
— nuwaa???️???努瓦 (@nuwaa) November 23, 2019
もともとものきっかけはこれです。
獻血處有日語工作人員嗎?
— nuwaa???️???努瓦 (@nuwaa) September 27, 2019
もちろん、Twitterで公式回答してもらおうという意図ではなく、「日本からも行くよ!」という意思表示と、「いいね」の数により行くつもりのある日本人の数をざっくり把握したいと思ったから。そして、「書いておけば、もしかしたら日本語できるスタッフを用意してくれるかも!?」といったかすかな期待も込めていました。
そして、こんな感じで予習をしました。
献血に限ったことではありませんが、外国語であろうとなかろうと、やりとりにはプロトコル(通信手順)がありますよね。
たとえば、コンビニで買い物したい場合を客視点で表現すると、
- 商品を探し、レジに持って行く
- レジ担当がレジ操作し、最終的にレジの表示板に表示された金額を把握する
- その金額より多めのお金をレジ担当に渡す
- お釣りをもらって、商品を持ち帰る
という作業でしかなく、言葉がわからなくてもレジに表示された数字がわかれば買い物はできるわけです。これが購入という行為。
これを献血に当てはめれば高度な中国語会話ができなくても台湾での献血は可能であろうと予想し、予習の時点でこういうことをしました。
- 献血のフローを確認(日本での献血の経験も思い出す)
- 日本人観光客でも台湾で献血できた人がいた
- 問診票はWebでも公開されているのでそれを理解し事前にチェックし当日持参しよう!
国は違っても献血する際のフローは基本的にだいたい一緒です。
日本であればこう。
- 受付
- 質問(問診票)への回答
- 問診/血圧・体温測定
- ヘモグロビン濃度測定/血液型事前検査
- 採血
- 休憩
(詳細は http://www.jrc.or.jp/donation/about/process/。)
今回の台湾ではこうでした。
- 受付/血圧測定
- 質問(問診票)への回答
- 問診/血圧測定/ヘモグロビン濃度測定/血液型事前検査
- 採血
- 休憩
(詳細は http://www.blood.org.tw/Internet/main/docDetail.aspx?uid=6549&pid=6385&docid=23927。)
で、実際に現場でちょっと焦ったことと、どう対応したのかを説明していきます。
- 受付/血圧測定
受付のおじさんは「身分証確認と血圧測定」をしていることは、並んでいるときからわかっていたので、パスポートを事前に手に持っておいて、順番が来たらすぐに「我是日本人!」と言いながら座りました。「您能說中文嗎?」といった返しがありましたが、ニコニコしながらその場をやり過ごそうとしたところ、おじさんが固まり、私も固まりました。おじさんは「護照」とか言ってはいました。そしたら、私の後ろに並んでいる人が「パスポート!」とフォローしてくださったので、「パスポートはこうして手に持っているのになんでだろう?」と思いつつ、パスポート番号が書かれているページを開いておじさんに見せたら流れが再開しました。ちゃんと見せないとダメですよね、すみませんでした。。。こんなことがあったので血圧が上がってしまったようで、3回くらい計り直しました。。。 - 質問(問診票)への回答
タブレットで入力することになっていました。私は事前に入手したPDFの問診票に記入したものを持参しましたので、楽勝だと思っていました。質問に答える前に自分の名前とか住所を入力することになりますが、フツーの日本人は注音記号(いわゆるボポモフォ)での入力は無理と思いますので、そのあたりはその担当の人に助けを求めましょう。たまたまなのか、事前にアサインしてくれたのかわかりませんが、ここの担当のFFK12のスタッフジャンパーを着た金髪の台湾人女性は日本語ができる方でした。住所のところが台湾の県・市がドロップダウンリストに入っていて、外国の場合どうすればよいのかわからなかったので、この金髪の担当の方に持参した記入済みの問診票を渡してほぼすべてを入力代行していただきました。本当に助かりました。 - 問診/血圧測定/ヘモグロビン濃度測定/血液型事前検査
献血のバスに乗り込んでから(並んでから4時間後)、自分の番号が呼ばれ、個室に入って問診等があります。数字くらいは聞き取りができないと難しいかもです(バス前方に番号が表示されるようにはなっているのでそこを見ていればなんとかなるとは思います)。ピンクのナース服を着た女性が担当です。「哈儸!我是日本人!」と言いつつ入室すると、ここでも「您能說中文嗎?」的な返し。「OK!OK!」と言いつつ、混み入った質問がされそうな気配を感じたので「小愛老師」の準備をしました(小愛老師とはシャオミ製の通訳機です)。小愛老師を使ってやっと意味がわかったことは「あんた、服役してたことある?」でした。問診票の13番目の質問をここでもかよ!と思いつつ「No!No!No!No!」と返しました。他にも問診票にあった質問、「同性愛者?」とか「最近、不特定多数と性行為した?」とか、個室での羞恥プレイ的な質問が続き、ここでも血圧測定もあり、血圧上昇! 「白大衣高血壓!」と伝えつつ、なんとかやりきりました。
ここでの血液検査は薬指の指先にチクッとし挿して終了でした。
「あんたの番号はこれだから、もし告白したいことがあったらここに電話してね」というのもありました。 - 採血
今度は番号ではなく、(中国語読みの)フルネームで呼ばれました。行ってみると、「どっちの腕でやる?」でした。
再び待ちになり、またフルネームを呼ばれました。行ってみると、「請問你的姓名是?」と聞かれました。「あんたが今呼んだんじゃんよ!」と思いつつ、「我叫〇〇」と返しました。
その後は「まず消毒するからね」「ちょっとチクッとするよ」、終わった後は「今日はいっぱい水飲んでね」「ガーゼは30分後に取ってね」「終わったらクッキー食べて10分休憩してからバスを出てね」といった流れで、本当に日本での献血と同じような会話でした。
上記の1に到達するまでにかなりの待ちがありました。私が日本人であることを知ったスタッフさんたちや列の前後の人たちは、ときどき日本語での気遣いもしていただき、本当に助かりました。
マクロファージさんがいた!!
帰国後、血液検査の結果がメールで届き、台湾の献血のWebサイトへの登録もできました。
台湾の献血のWebサイトにも登録完了。現場のタブレットでは住所として現住所(外国)の登録ができなくて、スタッフと相談して、入力したままの変なこと(臺北市中正區日本東京都)になっている。後で連絡して訂正してもらおうかと思います。 pic.twitter.com/TfMbYv5VZB
— nuwaa???️???努瓦 (@nuwaa) November 27, 2019
これで引き続き、継続的な台湾での献血ができるようになりました。
もっとちゃんと会話もできるようになっておきたいと思います。
茨城県水戸市出身。