社会実験「真夏のらくらく舟旅通勤」に6回参加した。



私は晴海在住で日本橋の会社に通勤している。どちらも東京都中央区である。
普段は「晴海ライナー」というバスで、片道40分くらいかけて通勤している。晴海ライナーは結構遠回りをするのだ。
実は、晴海から日本橋は徒歩でも40分あれば行ける距離でもあるが、真夏に汗だくで徒歩出勤するのはかなり辛い。
 


晴海と言う場所には地下鉄の駅はない。
「月島」あるいは「勝どき」まで歩けば地下鉄の駅はあるがとんでもない混雑で通勤時は利用困難である。
たとえば、勝どき駅から晴海トリトン方面へと向かう集団が数の力で晴海在住の人間を蹴散らして猛進してくるのだ。この人たちは横断歩道無視、歩きタバコ、歩きスマホも多い。
地下鉄の駅まで行けたとしても、大江戸線、有楽町線ともに混雑は激しい。
勝どき駅あるいは月島駅から大江戸線で門前仲町駅へと向かい、東西線に乗ろうとしても、既に乗車率150%越えてそうな車両にはそう簡単には乗れない。
朝6時台に家を出ても乗り込むのは難しい。
有楽町線で、月島駅~銀座一丁目駅を利用する方法もあるにはあるが、歩く距離が長く地下鉄利用のメリットがあまり感じられない。

晴海には都バスも走っており、それなりに本数もあるが、始発となる晴海埠頭なり(有明の)ビッグサイトあたりから乗れば座れるのだろうけれど、晴海トリトンのあたりからだと座れないだけではなく、乗り込めないこともある。

中央区コミュニティサイクルというレンタル自転車も存在はする。うまく利用できれば片道20分程度で日本橋には行ける。しかし、朝は晴海にはその自転車の在庫がない。あったとしてもバッテリ切れが多い。東京駅あたりから晴海トリトン方面に向かう人が自転車をおさえてしまっているようで、晴海在住の人間が東京駅方面への通勤に使うには困難となっている上、自転車の運転マナーのよくない人も多く事故のリスクも高い。

こういった環境に住んでいる者としては、舟通勤は待望の救世主となるような交通手段となる。

今回の社会実験で舟通勤を6回ほど経験した。
ルートにもよるが、30~40分で晴海から日本橋に行けた。
船にはアタリ/ハズレがあり、屋根・クーラー付きの船であれば快適だったが、屋根のない船の場合、熱中症になってしまうリスクもある。
船に乗っている時間は30~40分となるが、家から船着場、待ち時間、船着場から職場も含めると、結果的には片道1時間はかかってしまうことがわかった。

雨や嵐のとき、真冬には船での通勤は困難になるのではないかとも思う。
現状としては、「都心に住めば、通勤地獄から解放される」というわけでもない。

オリンピックがあろうとなかろうと、晴海在住の人の通勤もなかなか厳しい。
オリンピック後に選手村跡地が住居として売り出させるようだが、そこに住んだ人たちの移動手段はどうなってしまうのだろう。
BRTが走れば解決する問題とも思えない。

結局は時差出勤やリモートワークが推進されないことには解決は難しいことなのかも知れない。。。

 

07/24、07/25のルート

 

07/30のルート

 

07/31、08/01、08/02のルート